GoogleやAmazonの創業者、将棋の藤井聡太棋士がモンテッソーリメソッドを取り入れていた幼稚園に通っていたことが報じられ注目されるようになった「モンテッソーリ」という言葉ですが、私自身は聞いたことがあるものの、「子どもの自主性」を育てる幼少期の教育方法というざっくりとしたイメージしか持っていませんでした。
藤井聡太八段二冠(王位・棋聖)が、幼少時に受けていたことで注目を集めた、「モンテッソーリ・メソッド(教育)」。
Google 共同創業者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン
Amazon.com CEO、ジェフ・ベゾス
Facebook創業者、マーク・ザッカーバーグ
経営学者、ピーター・ドラッカー
元米大統領、バラク・オバマ
ビル&ヒラリー・クリントン
俳優、ジョージ・クルーニー
歌手、テイラー・スイフト
など、このメソッドで育った人たちがさまざまな分野で活躍しています。■「モンテッソーリ・メソッド」で育つと、
・得意分野の発見と追求ができ
・驚異的な集中力と粘り強さ
・柔軟な発想力と実行力
・諦めない気持ちと問題解決力などが身についた「自律した人」になると言われます。
なぜ、「モンテッソーリ・メソッド」で、このような力が身に付くのか。
東京・原宿で、約45年続く保育施設「モンテッソーリ原宿子供の家」教師が、多くの親が知りたい「モンテッソーリ・メソッド」のすべてを、わかりやすく解説します。
また、多くの人が高い関心を寄せている、小学校以降の「モンテッソーリ・メソッド」について、触れているのも特徴です。
わが子の才能を伸ばし「育ちを支える」、さまざまなヒントが満載です。
Amazon「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて 」より
今回、アマゾンプライム会員なら無料で読めるプライムリーディングの対象になっていたので読んでみることにしました。
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親の多くは普通の会社員で、教育者ではありません。
私も中小零細企業に勤める会社員で、二人の娘(5歳と3歳)を自分なりに悪戦苦闘しながら子育てをしています。
お金をかけて、良い私立幼稚園に通わせてあげたり、良い教材となるものを買ってあげたりすることは簡単ではない経済状態です。
そんな中でも、自分が苦労してきたことはさせたくないと考えるのは親としては当たり前のことです。5年間子育てをしてきて、正しい子育てなのかはわかりませんが、いろんな知識を取り入れて子どもにあったやり方を模索していくことがいちばんと考え、この本を読んでみることにしました。
この本はこういう人におすすめです。
- 子育て方法を模索中の方
- モンテッソーリ教育に興味がある方
- 子育ての実践的な方法を知りたい方
- モンテッソーリ教育を受けさせたい、モンテッソーリ教育を教育方針としている保育園、幼稚園などを検討している方
モンテッソーリメソッド(教育)とは
モンテッソーリメソッド(教育)とは人生で必要な能力を伸ばす教育方法です。
生活するために必要な道具の使いかた、社会とのかかわり方、違う年齢の友達との関わり方を伸ばし、他にも五感を伸ばす教育が中心です。
子どもの自主性を大事にする教育で、教育方法に全員を当てはめて扱いやすくする現在の日本の教育とは反対にあると感じます。
モンテッソーリは意外と難しくない
私はモンテッソーリ教育について、ほぼ知識はなかったのですが、非常にわかりやすく最初に読む本としては良いと思います。
個人的に感じたのは、モンテッソーリ教育とは、実践することが難しい教育方法ではないということです。
家庭でできることは多く、なぜならモンテッソーリ教育は子どもの自主性を土台(ベース)にしているから、親ができること、やらなくてはならないことは以下のように意外と少なく、最低限以下のことをすれば良いのではないかと感じました。
親がやること(できること)
- 環境を整える
- 手を出さない(手伝いすぎない)→やり方を見せてあげる
- 自分の持ち物を管理させる
- ルーティーンになるまで根気強く伝える
- ダメなことはポジティブに伝える(これが一番難しいかな)
親に余裕がないとどうしても楽なほうに誘導してしまうことが良くあります。
例えば、「これ言ってあげたほうが子どものためになるけど、面倒だな」とか、こうしたらと言うと面倒くさくなることがわかっていると言わないことが良くあると思います。
面倒なことのほうが子どもの成長のためには良いことが多いのではないのかと感じます。
モンテッソーリメソッドが考える「人生で必要な能力」
この本では、モンテッソーリメソッド(教育)が考える「人生で必要な能力」として、主に以下を挙げています。
- 好奇心を大事にする(五感を使う)
- 生活するために必要な道具の使いかた
- 社会との関わり方
- 違う年齢の友達との関わり方
好奇心を大事にする
子どものときは、虫や泥など親が触って欲しくなものに限って興味がありますね。
これは、好奇心によるもので、将来、いろんなことに挑戦する際に好奇心は大事なものになるので、親の都合で抑えつけることはできるだけ避けたいところです。
違う年齢の友達との関わり方
この本を読んで特に大事だと感じたとのが、「違う年齢の友達との関わり方」です。
なかでも、年下の友達に何かを教える、サポートするということが自身の成長にも繋がります。
何かを教えるということは、自分が感覚的にやっていたものを「言語化」することができなければなりません。
これは、大人でも難しいことで教えることで改めて学ぶことになります。
生きていくために必要な能力のひとつである「非認知能力」の育て方について書かれたポール・タフ著「私たちは子どもに何ができるのか」の書評はコチラ
まとめ「何でも挑戦させて、失敗させて学ばせる」
子どもの「やりたい、やりたい」が発動した時、親は「面倒だな」と思うことは多いと思います。
やらせないことで好奇心を潰してしまい、挑戦することを止めてしまうかもしれません。
私はできるだけ、「やりたい」ということはやらせてあげようと考えています。
やらせてみて、失敗したら「どうすれば失敗しなかったのか」、「失敗した後の行動」を教えてあげれば良くて、本書でも例に挙げているのが、「水をコップに注ぐ」という行動です。
子どもが水を注げば、最初はこぼしてしまうことが多いのではないでしょうか。
ですが、そこで叱るのではなく、「やり方を見せてあげる」、そして「こぼしたら拭く」ということを教えてあげれば良いと言っています。
子どもとしては「叱られた」という記憶より、「教えてもらった」というイメージが強くなるような気がします。
「次はこうしよう」というポジティブな気持ちでどんどん挑戦してくれると、親の気持ちとしてももっといろいろサポートしてあげたくなりますね。
関連書籍
モンテッソーリ教育についての本は多く出ています。
私自身、今後読んでみたい本を選んでみました。
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