長女が生まれ、父親になって5年が経ち、その間に次女(現在3歳)も生まれ日々奮闘しながら子育てをしている中、ふと思ったのが自分のしている「子育て」は正解なのかということ。
「この言い方はダメだったな」とか思うことは毎日ありますが、全体的な方向性というか基本的な子育ての仕方が正解なのかは気になる人も多いのではないでしょうか。
子育ての正解は、恐らく数年後、子どもたちが成長して大人になったときにわかるのではないかと思いますが、「あの時にああしていれば良かった」とか思うことを少しでも減らすことができるように、子育ての知識を少しでも蓄えて、後悔しないようにしたいと考え、いろんな本を読んでいくことにしました。
そこで最初に選んだ本がこのポール・タフ氏の「私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む」です。この本はメンタリストDaiGoさんがおすすめしていた本です。
特に【非認知能力】を育てるために書かれた本です。
この本を読むと、
子どもの非認知能力は親と家庭環境、それからどんな人と関わるかが重要である。
ということがわかります。
結論をいうと、実践的ではないけれど、子育てのことを最初に学ぶにはとりあえず読んでおいて損はない本だと思います。
非認知能力とは
非認知能力とは、「読み書きや計算、英語といった学力やIQのように数字で表すことができないもの」で、これらと同じような教え方では伸ばすことができないとされています。
この本では「やり抜く力」「好奇心」「自制心」「楽観的なものの見方」「誠実さ」を非認知能力としています。
非認知能力は具体的にどう働くのか、一例として算数の問題の解き方を学習する場面を想定してみましょう。
まず、算数の問題を解くためには、授業の内容を理解したり、公式を暗記したりといった「認知能力」が求められます。
しかし、それだけでは不十分で、理解できるまで根気強く勉強を続けたり、友だちと教え合って理解を深めたりといった非認知能力の支えが必要です。
学年が上がって努力や工夫が求められるようになるにつれて、非認知能力の支えがなければ主体的に学び続けることができず、伸び悩んでしまう可能性は高まるでしょう。
「ベネッセ教育情報サイト」より引用
書評(レビュー)
- 「非認知能力は子どもを取り巻く環境の産物である」としていて、親と家庭環境、それからどんな人と関わるかが重要であるとしています。
- 親ができる具体的な方法としては、「子どもとよく遊ぶ」「勉強のモチベーションを上げるためにインセンティブ(報酬)を与えない」
これらを実験などを用いて子どもにどんな影響があるかなどを科学的根拠を元に説明しています。
個人的には、もう少し実践的で「具体的な方法」が知りたかったところですが、当たり前のことを「ああやっぱりそうなんだ」と納得できたことは読んで良かったと思います。
実践的、具体的な手法は別の方法で学ぶ必要があると感じましたが、子育ての勉強をするなら最初に読んで損はないかもしれません。
後半は、学校など教育機関に勤める人であれば、多人数での実験結果が豊富なので参考になるかもしれません。家庭のように一人もしくは二人の子育てには当てはまりにくいシチュエーションも多く、くわえてアメリカでの学校社会、貧困層の社会環境はイメージしにくいところがありました。
学校などで社会的な面が形成されるということを考えると今の教育の問題が見えるので不安に感じる面もありました。
まとめ
子育てに悩むといろいろな情報に振り回されて悩んだりしてしまいますが、子供とよく遊ぶ、会話するということだけは忘れないようにしたいですね。
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