皆さんの家づくりのきっかけは何でしょうか?
「子どもが小学校に上がる前に」など子どもの成長に関わった理由が多いと思います。
では、なぜ大人目線で、親が使いやすい間取りや内装を選んでしまうのでしょうか?
将来、子どもが出ていくことを考えれば、親が住みやすいことは重要ですが、子どものために家を建てるのであれば、子ども目線での家づくりを加えてはいかがでしょうか。
この記事では、子ども目線で家づくりを考えることで、どのようなメリットがあるか紹介します。
家を建てる理由
冒頭にも書いたように家を建てる理由として一番多いのは、「子どもや家族のため」です。
これは住宅金融支援機構の調査(民間住宅ローンの実態調査)で20代~40代の住宅取得理由で一番多い理由です。
このことからも経済的な理由や生活の質をアップさせるよりも、人生の中で子どもの誕生や成長がきっかけとなっている割合が高くなっていることがわかります。
子どものための家なのに、建てるときはどうしても親目線で合理的、効率的に家を決めてしまいますね。
例えば、壁紙を選ぶときも親は汚れにくく、汚れたとしても掃除がしやすい、安いビニールクロスを選ぶでしょうが、子ども目線で見ると無機質なものにしか見えません。
子どもの想像力を育てる
昔の家の板の木目には同じ模様はなく、節も多くあります。
子どもはその模様を見て動物の顔やいろいろな想像をします。
汚れやシミからも同じように想像力を発揮しますね。
もし、壁に自分の手形を残しておけば、いつまでも記憶に残るでしょう。
階段も子ども目線だと蹴上部分がよく目に入ります。そこを本棚にすれば楽しいかもしれません。
子どもの動線
子どもが家から帰ると上着を脱いで、手を洗って、着替えてと大体やることは決まっていますね。
でも何度言ってもやってくれなくて頭を悩ませている親は多いのではないでしょうか?
特にコロナウイルスやインフルエンザの感染症を予防するためには、「菌を持ち込まない」「帰ったらすぐ手洗い・うがい」は子どもの頃から習慣化して欲しいところです。
そのためにも帰ってからリビング、ダイニングに行くまでに外のものを持ち込まない(上着など)、手洗い・うがいを習慣化できる動線にしたいですね。必ず通る動線上にあれば習慣化して、親が口酸っぱく注意しなくても、いつの間にか自分でできるようになるでしょう。
習慣化のカギは「考えなくても自動的にやってしまう」ようにすることです。
「いつ」「どこで」「なにをする」を最短距離で効率できる動線が理想です。
とても多い家庭内の事故
家庭で起こる事故で死亡するケースはとても多く、それは交通事故より多くなっています。
死亡とまではいかなくても、子どもであれば、ぶつかったり転んでケガをするなんてことはしょっちゅうですね。
我が家でも「家の中を走るな」と何度注意しても追いかけっこをしているし、「ドアで遊んだら手を挟むからダメだよ」と何度言ったことか・・・。(*´Д`)ハァ・・・
特に姉妹で追いかけっこをしているときは、追いかけられているほうが急にドアを閉めて、追いかけているほうがぶつかったり、手を挟んだりしてしまいます。
これらの家庭での事故を防ぐにはどうしたら良いでしょうか。
実は家づくりの段階で「ドアを少なくする」ことで防ぐことができるのです。
開放的な間取りは、家が広く見えるし、子どもたちが何をしているかわかるので開放的な間取りは好まれますね。
ですが、仕切られていない家は、夏は風通しもよく過ごしやすさそうですが、冬はどうでしょう。
部屋が暖められるのも時間も電力も掛かりそうですよね?
昔の家は、断熱性能、気密性能が低いために人がいる部屋だけを暖めることが常識でした。
今の断熱性能、気密性能が高い家は「部屋を暖める」のではなく、「家全体を暖める」ことでどの部屋も暖かくすることができます。
ドアの少ない、開放的な間取りが可能になるのです。
高性能な家は冷暖房もよく効いて、寒さ暑さに困ることはありません。
断熱性能、気密性能、換気についてはコチラの記事もご覧ください
ドアストッパー
いくら開放的な間取りでもドアは必ず必要です。
こちらは置くだけのドアストッパーです。従来のドアストッパーはドアのすき間に挟み込むものが多く、ドアを傷つけてしまうことも。
このドアキューブは置くだけなので傷つける心配もなく、ポリ塩化ビニルなので踏んでも痛くありません。マスコミでも取り上げられた商品です。
まとめ
子どもは大人になれば、家を出ていくものと考えると子どもを中心にした家づくりというのは難しいのかもしれません。
ですが、子どものときに身に付ける生活習慣や学習習慣は、これからの生きていくベースになるものです。
帰ってから手洗いもしない子が、親になり自分の子どもにしっかりと習慣を身に付けさせることができるかは親が手本を見せなければなりません。
家づくりがこれからの人は間取りを簡単に変えたりできるプランも住宅会社によってはあるので、よく相談して子どものための家づくりをして欲しいと思います。
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